WEB制作やソーシャルゲーム事業などを行う面白法人カヤックは、さまざまな社内制度を導入。そのうちのひとつ、「サイコロ給」を取り上げた動画をご紹介します。
サイコロ給の必勝法とは!?
カヤックでは給料日前に全社員がサイコロを振り、「基本給×(サイコロの出目)%」が給与にプラスされる「サイコロ給」という制度を導入しているそうです。
この動画では実際に社員がサイコロを振る様子を撮影。サッカーボール大のサイコロが用意され、早速ひとりの社員がチャレンジ。前回は最高の数字である6を出したピエールさんが、今回も6を出すと意気込みます。
「はい、1でしたー」と連呼するピエールさん
ピエールさんは、サイコロが転がっているあいだに「1を唱える」という彼独自の必勝法で挑みますが、出た数字はなんとも微妙な3……。「1でしたー」と唱えながらも、「6が出ろ!」という心の叫びが影響したのでしょうか。どうやら、社員はそれぞれ独自の必勝法を持っているようです。
必勝法 「とにかく遠くに飛ばす」
続編動画で紹介された必勝法 「直線投げ」
続編動画で紹介された必勝法 「スナップ打法」
はたして彼らの必勝法は、本当に効果があるのでしょうか……。
続編動画はコチラ
公平性を追求した給与制度
面白法人カヤックの創業者たち
なんともユニークなサイコロ給ですが、なぜこのような制度がつくられたのでしょうか? カヤックの広報担当者にお聞きしたところ、この制度の誕生には3名の創業者の想いが込められているといいます。
「人が人を評価するのはむずかしく、完璧に公平な評価制度をつくるのは困難である。ならば人ではなく、天が采配する要素があってもいいのではないか。自分に対する評価ごときで、一気一憂せず、楽しくいこうじゃないか」(面白法人カヤック 創業者)
サイコロ給は、奇抜さを狙って取り入れたものではなく、評価をユニークにすることで仕事を楽しむ価値観をつくるための制度のようです。
サイコロの審判は総務が担当など、公平性を保てるようにルールは明文化されており、サイコロの出目によって給料が減るわけではなく、ちょっとしたボーナスが加わる仕組みとのこと。
この制度は創業時からあるものなので社員も自然と受け入れており、「不満を持つ社員がいないのか」という質問に対しては「全社員が完全に納得する給与制度をつくるのはむずかしいですが、完璧に公平な評価・報酬制度はないということを直感的に理解してもらうことに役立っていると思います」と広報担当者はサイコロ給のメリットを説明してくれました。
制度や社風を動画で伝える
カヤックには、「現在もサイコロ給を実施しているのか?」や「本物のサイコロを振っているのか?」といった質問が多くよせられるので、どのような制度かをわかりやすく伝えるために動画を制作したそうです。
同社広報担当者は、「動画は情報量が多く文章だけでは伝わらないものを短時間で、かつインパクトをもって伝えることができるのがメリットです」とコメント。実際に面白法人カヤックでは、サイコロ給だけでなく、企業説明会や業務中のブレストの模様をYouTube公式チャンネルで配信するなど、動画を積極的に活用しています。